向田の火祭り(石川県 能登島) 北陸最大の火祭り (2013年夏 7月27日〜28日)
石川県の奥能登に位置する能登島。この能登島最大のお祭り、向田の火祭(こうだ)があります。数十メートルのたいまつを燃やしてその倒れた向きによってその年の豊作、豊漁を願うというお祭りです。
能登島のある七尾市の公式サイトには下記のように説明されていました。
日本三大火祭りの一つで、毎年7月の最終土曜日に行われるダイナミックな夏祭りです。伝説では越後の伊夜比古神(男神)が訪れ、伊夜比咩神(女神)と年に一度の逢瀬を楽しむお祭りです。男衆が伊夜比咩神社から神輿と大小7基のキリコ(奉灯)を崎山お旅所まで担ぎ出し、高さ30mもの大松明に手松明を投げつけて点火します。大松明は火柱となって燃えさかり、燃えつきた松明の倒れた方向によってその年の豊漁、豊作を占います。
このお祭りの中心となる神社、伊夜比咩神社/いやひめじんじゃは由緒ある延喜式神名帳に名がある神社であるとのこと。
延喜式神名帳(えんぎしき じんみょうちょう)とは927年(延長5年, 平安時代中期)「延喜式」の巻九、十巻のことで、その時代に「官社」に指定されていた神社が書かれているとされている。
平安時代中期にまとめられた延喜式に能登国としてあげられている43座(90程度の神社)ありその内の一つがこの伊夜比咩神社である。
延喜式の能登国の詳細は こちら
伊夜比咩神社はこの平安中期からこの能登島向田の地を守る神として鎮座している由緒ある神社なのです。
この火祭りの起源ははっきりとしたことは分かっていないようなのですが、延命息災を願うという話や虫送りが起源だという話もあります。虫送りの起源をたどると平安だという話もありますので、延喜式神名帳にあげられていたことを考えると平安時代から続いているのかもしれません。
向田の火祭は毎年7月の最後の土曜の夜に行われます。2013年は7月27日〜28日にかけて行われました。火祭の流れは毎年だいたい同じで
・火祭神事
【20:15〜】
・キリコ7基が神社を出発,
・キリコをたいまつの周りを7回周回る
・神事
・手たいまつ(一般の人がたいまつを持って大たいまつをまわる)
【22:00〜】
・大たいまつに点火
【22:50〜】
・神輿、キリコの帰還
という流れになっています。
【20:00〜】火祭神事
伊夜比咩神社内で神事を行い神輿をかついで会場へ向かいます ↑
【20:15〜】キリコ7基が神社を出発
キリコを呼ばれるこちらを引いて神社から会場まで向かいます ↑
【21:00〜】キリコをたいまつの周りを7回周回る, 神事, 手たいまつ(一般の人がたいまつを持って大たいまつをまわる)
このお祭りの見どころである手たいまつは参加者は自由で火のついたたいまつを持って笛の合図とともに実際に大たいまつへ投げ入れ、点火するのです。この笛の合図がまた興奮する一つです。
【22:00〜】大たいまつに点火
30メートルもあるたいまつが燃え上がるとこれだけ離れていても熱い。メガネが割れそうになります。
倒れ始めるたいまつ。倒れる瞬間のドンという音は凄まじい。
この燃えつきたたいまつのの倒れた方向によってこの年の豊漁、豊作を占う。
たいまつの消火。
能登島 向田の火祭はいかがだったでしょうか。2014年は7月26日〜27日に行われます。この時期は非常に込み合いますので早いうちに宿の確保をするとよいでしょう。近場では旅館 加賀屋のある和倉温泉(わくら)もありますので一度チェックしてみてください。
お問合せ: 能登島観光協会
住所: 〒926-0211 石川県七尾市能登島向田町ろ部1番地
TEL: 0767-84-113
FAX: 0767-84-1311