皆さんこんにちは。北陸新幹線1周年記念ということで湧いているのかもしれませんが、本マガジンは粛々とB級珍スポットを特集したいと思います。
そのための北陸新幹線だろ!!
というわけで石川県の有名なB級珍スポットを狙い撃ちして2日間掛けて全力で面白さを確かめてきました。
そもそも、B級珍スポットとは一体なんなのか?
このB級スポットというのは本マガジンでもそのように呼ばせてもらっているが、その他にも珍スポットという名前で呼ばれたりパラダイスと呼ばれたりと様々な呼ばれ方がされていることから分かるように俗称。B級珍スポットはB級というくらいなのでメジャーなものではなく、バブルの頃に好きで作っていたものが残っていたり、町おこしなどで気持ちが専攻してしまったためにコンセプトが良くわからない謎の施設になったりと様々な成り立ちがあります。
そもそも、このB級珍スポットは1996年に発売された「ROADSIDE JAPAN 珍日本紀行」が話題となり「ROADSIDE JAPAN―珍日本紀行 東日本編」や「ROADSIDE JAPAN―珍日本紀行 西日本編」などが発売され、探偵ナイトスクープなどでもパラダイスとして取り上げられたことから徐々に知名度を増し、2008年には「ナニコレ珍百景」というご存知の番組などでもこの珍スポットをさらに広げたような番組が話題となり、このナニコレ珍百景はゴールデンでの放送となったことからB級スポットの知名度は一気に高まったように思う。
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本マガジンでのB級スポットの定義
B級スポットはどのような定義なのか?その定義は正直な所、定かなものではない。面白ければいいのか?目立てばいいのか?怪しければいいのか?謎が多ければいいのか?
本マガジンでは4つのポイントでとりあえず選んでみた。
2.驚き・感動: 感動ポイントがあるかどうか、珍しさもこちらに入ります
3.思い入れ: スポットに対する深い思いがあるかどうか
4.おすすめ: 遠くからでもわざわざ足を運ぶ魅力があるかどうか
とりわけスポットの思いが強く、作った方の愛すら感じられる場所こそ珍スポットなのではないか。B級珍スポットにこそ人間の本質を感じることができるというわけです。
そして、とりわけ大切なのは面白がるだけ、馬鹿にするだけほど安い気持ちではどれも作られてはいないということです。 「心して真剣に向き合え!」 それこそB級珍スポットが我々に教えてくれること、すなわち見る「人の品」であり「人間そのものを映す鏡」ではないかと思うのです。
というわけで今回ご紹介するスポットの目次です。
目次
の4つをご紹介します。
ユートピア加賀の郷 (石川県加賀市)
石川県と福井県の県境に近い加賀温泉という駅を通ると必ずこの加賀の観音に遭遇する。大阪・京都から石川県に電車で来たことがある方なら一度は必ず目にしたことがあるだろう。
元々はこちらは「加賀ユートピアの郷」という名前で営業されていました。温泉・ホテルも併設されていたので「観音温泉ホテル」という名前でもあります。
— Cyndi Lauper (@cyndilauper) 2015, 1月 13
あのシンディーローパー(Cyndi Lauper)も大阪方面から石川県に来た時にこの観音像を見て驚いたのがTwitterでその投稿があるから笑える。
誰でも加賀温泉駅を通過すると 「え?あれ何よ?なによ?」 ってなるからそれはみんなが知っていて当たり前という感じは地元でもあるのではないかと思います。
でもとても不思議なのは
というのもバブルの頃に建設され、様々な時代の流れとともに閉鎖することとなり今ではせっかくの加賀の観音さんも寂しい顔で泣いている状態となっています。あまり地元の方も近づかない場所となっておりますので控えめに紹介いたします。。すいません m(_ _)m m(_ _)m
ユートピア加賀の郷の入り口分かりにくい。。
どこから入るんだどこから入るんだ。。もしかして営業していないのではないかと。。いろいろと歩いていると
なんとか入り口にたどり着きました。
入場料は500円のお布施。
入場するとげっと!できます!
そして圧巻なのはこちら
と・・・。 他にもいろいろとな施設があるのですが他にも紹介するものがたくさんあるので今回はこの辺までにしておきますm(_ _)m
ハニベ巌窟院 石川県小松市
田畑が連なる風景を車で走り、山を降りたらいきなり現れるのがこの巨大大仏。このインパクト!
そもそもハニベというのは埴輪はにわを作る人、土で万物の方を作り素焼きしたものを作る人を土部師士(はにべし)を呼んだそうだ。そこからこのハニベの由来が来ているとのことである。言ってみれば彫刻家のことですね。
このハニベ巌窟院は1951年(昭和26年)に初代院主都賀田勇馬によって開窟されました。戦後まもなく乱世を憂い、世界と平和と人類繁栄を願い、黙々と仏を作り続けてきたとのこと。石切り場であった洞窟を利用して150mある、くねくね曲がったコーナーに初代、二代目院主がつくった不動明王をはじめ阿弥陀如来などの多くの仏像が安置されています。宗派にとらわれること無いところがまたすごい。
話によると昭和50年台くらいにはこのハニベ近くの学校などでは遠足先になるなど有名な観光地であるようです。
ではご案内いたします。
↑ 入り口で向かえてくれるのはこの大きな大仏像。大きさは15m きっと手作りなんだろうなとかいろいろなことを思いながら眺めていたのですが、やはりコンセプトが壮大過ぎて方くらいまでしか作れなかったんだろうなと人間の底力を感じました。
↑ このハニベの大仏の下には水子地蔵がずらりと。一体何体の水子地蔵があるんだろうか。
そして険しい山道を登って行くと。たどり着くのが洞窟の入口。
入り口のこの人!!
粛々と次に進みます。。m(_ _)m
名物 地獄への入り口
こちらが有名な地獄の鬼たちです!! 他Webメディアでもよく取り上げられていてもう有名ですね?たぶん。。
子供が見たら悪い子としたらあかんー!!って良い教育になります!
彼らは何を食べているかといいますと。
ありゃー。人間の一部でした。。あちゃー。
というわけで次!
伝説の森公園(モーゼパーク) 石川県宝達志水町
地元の人も知らないかもしれない世界的な場所!のはずです!なんたってモーゼの墓ですから!!
でも、え?ちょっとまって?モーゼってあのモーゼ? 十戒のモーゼ?ノアの保小舟のモーゼ?
そもそもモーゼって?って方へ
ちょっとモーゼを知らない方のために
もうそれでもよくわからないので簡単に言うと
もうこの辺からしてだんだん怪しい空気が漂ってくるわけなのですが。いろいろと調べていくとさらに怪しくなってきて「神より十戒を授かったモーゼが、宝達山の山麓、三ツ子塚古墳群の中に葬られているという奇想天外なミステリー。」という話があるそうです。
モーゼパークは、そんな聖者モーゼが眠る伝説の森。ロマンの小路をぬけ、モーゼの墓を見渡すミステリーヤードにたたずめば、幾千年からの時空を超えた世界が見えてくるかもしれない。(宝達志水町の公式の説明より)
大切なのでもう一度読み直します。。
モーゼは40年の歳月をかけ、ユダヤの民衆をイスラエルの地へ導いた後、シナイ山に登った。そこからモーゼは天浮船に乗り、能登宝達山に辿り着いたという。その後、583歳までの超人的な余生を宝達山で過ごし、三ッ子塚に埋葬された。
というわけでモーゼの墓を見に行きます。。
伝説の森モーゼパーク
↑結構広いこのモーゼパーク。
↑モーゼのイラストww ちょww クオリティがコンセプトに追いついてないww でも思いが熱ければいいのだ。
↑ この先を進めというものだから、気合でてくてく進んでいくわけですよ。
↑ 相当道は険しいわけですよ。一体どこに墓があるのか?ほんとにあるの?ほんとに?って感じで。
↑ こういうトラップも出てくるわけですよ。ナタがないと進めないのではないかという感じなのですよ。
↑ この上がモーゼの墓!だそうです!!!というわけで全力で登りました。
たのしかった(棒読み)
コスモアイル羽咋 石川県羽咋市
コスモアイル羽咋(はくい)。UFO博物館だとかオカルトの博物館だと思われている方も多いようです。地元でもたしかにそんな雰囲気ではあります。建物もUFOっぽい感じです。サンダーくんなどの軽〜いイメージだったりと、なんだか不思議なオカルト感があったりとB級スポット感が漂っているのがこのコスモアイル羽咋です。
↑ 建物横に立っているロケット。UNITED STATES OF AMERICA. おう。アメリカ製。博物館の中でこのロケットの意味を知ることになります。
↑ これがリアルな宇宙服!とのこと。月でもこちらを着用したそうな。
↑ それにしても中狭いよな。閉所恐怖症にはもうこの写真を見るだけでも結構辛いかもしれません。※ 閉所恐怖症の方は予めご注意ください。
↑ ロズウェル事件のことをテレビ番組内で取り上げた時のもののようです。ロズウェル事件で宇宙人解剖という謎があるのですが、その説明の時に作られたものらしいのです。コスモアイル羽咋がなぜか譲り受けこちらにあるようです。
ふーん。
このコスモアイル羽咋では正直感動しました。。宇宙人のレプリカではありません。ロケットではありません。ガガーリンではありません。矢追さんの椅子ではありません。
それは
何がすごいかって?
まぁとにかくすごいです。
コスモアイル羽咋のプラネタリウム映画
取材に来た時は2つの映画が放送されていました。プラネタリウムの中はこのような感じです。
ここで3Dの映画を見るわけですが!
著作権などの問題で撮影はできないのですがとにかく
コスモアイル羽咋のプラネタリウムは必ず入るべきですね!入らずとして帰ってはだめです!!素晴らしいです! コスモアイル羽咋はB級でも珍スポットでもなく素晴らしかったー。
さいごに
いかがだったでしょうか?「石川県の4大珍スポット特集!B級こそ本質!巨大観音に大仏そしてモーゼの墓が!そこには深い思いがあるから面白いのだ。」
もう一度4つの珍スポットを振り返りましょう。
どれもやはりインパクトがあって魅力的だったのではないでしょうか?冒頭でお話したように、どれも馬鹿するほどの安い気持ちでは作られていないのだ。冒頭にも述べたように本マガジンでは大切にしたいのは、
2.感動ポイントがあるかどうかという驚き・感動の創造。
3.スポットに対する深い思いがあるかどうかという思い入れ、愛を感じるかどうか。
4.遠くからでもわざわざ足を運ぶ魅力があるかどうかというおすすめ度。
の4つのポイントです。今回ご紹介したスポットのは多少でもその要素が含まれていたのではないでしょうか? ではどのスポットが最高だったかって?
ではないかと感じました。まさに上記の4つが完璧に備わっています。低予算にも関わらずも相当の感動を呼び起こし、そして世界的なロマンを引っさげており、世界からもきっとお客さんが来るのではないかというこのワクワク感。B級スポットとして東京からでも新幹線で来い!とおすすめできるオーラを感じさせてくれます。これ以上のスポットは存在するのでしょうか?
最後に、このB級珍スポットで忘れてはいけないのは 「ただ単に面白いからというふざけた意見がある」 ということです。冒頭にもお話したように、このB級珍スポットとりわけ大切なのは面白がるだけ、馬鹿にするだけほど安い気持ちではどれも作られてはいないということです。 「心して真剣に向き合え!」 それこそB級珍スポットが我々に教えてくれること、すなわち見る「人の品」であり 「人間そのものを映す鏡」なのです。